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わたしといえば頭痛 頭痛といえばわたし

わたしといえば頭痛

頭痛といえばわたし

 

である

 

幼少期から頭痛

きづいたら頭痛

 

小学生の頃は

大学病院で検査検査検査

 

けっきょく

大きな病気はみつからず

 

偏頭痛

 

大学病院の先生は

こういった

 

おばさんになったらなおるよ

 

おばさんになったけれど

なおらないわね

 

ただ

大きな病気ではないことは

たしかだった

 

いまも

頭痛だけれど

ぴんぴんしてるから

 

しかし

この40年の間に

医学がみちがえて進歩したらしく

 

わたしの訴えを追い抜いた

 

幼少期からの訴え

 

週末になると頭痛になる

 

人込みにいくと頭痛になる

 

前髪が目にかかると頭痛になる

 

髪をむすぶと頭痛になる

 

帽子をかぶると頭痛になる

 

天気がわるくなると頭痛になる

 

そんな訴えが

今は頭痛外来の先生の本になっている

 

こんなとき

アタマいたくなるでしょ

 

こんなモノたべると

アタマいたくなるでしょ

 

って

 

だから

感覚的には

 

医学がわたしの訴えをおいぬいた

 

そして

薬もかわった

 

以前は偏頭痛になればのむ鎮痛剤のみだったのが

 

今は

予防薬

 

そして

偏頭痛になったら

鎮痛剤とともに

 

血管をしめる薬

 

これで

たいていの頭痛はきえてしまう

 

今の季節みたいに

低気圧な日々だと

さすがに頭痛の日々で

どこまで血管をしめる薬にたよってよいやら

不安になる日もあるけれど

信頼する医師の指示のもと

なんとか

頭痛とつきあえる日々

 

そして

 

かかりつけの頭痛外来の医師より

 

偏頭痛はかなりの確率で

遺伝するので

娘たちに兆候があったら

すぐに連れてきなさいと

いわれていた

 

案の定

宇宙人

中一からはじまった

 

偏頭痛の兆候がはっきりしていて

すぐにわかった

 

彼女の兆候は

このふたつ

 

閃輝暗点

ギラギラひかる光が視界を遮るようにひろがる

 

網膜片頭痛

視界が欠ける

 

なるほどなるほど

 

さっそく

かかりつけ医の診察をうけて

アタマに他の病気がないことなど

確認したうえで

偏頭痛と診断された

 

中三の今までの間

頭痛は数か月に一度

 

しかし

この梅雨にはまいったわね

低気圧にもほどがある

 

案の定

ひさびさ宇宙人も偏頭痛

 

痛みがわかるから

あの手この手で

なんとかしようとする母である